「カレールーは箱裏の説明通りに作るのが答え」「カレールーは混ぜないのが答え」←これやめてくんない

 

 

めうにんげんダイアリーへようこそ!

こんばんは!

 

 

 

箱の通り作ってもいいし、

アレンジしたっていいじゃないですか。

 

 

「好み」は人それぞれですからね。

 

そんな当然の「答え」を

なぜ今話したくなったかというと──────

 

 

 

カレーを箱裏レシピ通りに作らなくてはいけないのか

 

私はカレーをカレールーから製作るとき

基本は箱の裏に書いてあるレシピを見ながらつくっていますが

もちろん、トマト缶やら牛乳やら辛味スパイスやら、賞味期限近そうで味付けできそうな何かやらを進んで投入しますし

ルーを混ぜることもよくやります。

 

しかし──────

昨今、カレーの「隠し味(アレンジ)」「二つのルーを混ぜる」に対して謎の風当たりを感じるんですよ。

 

最近、

“ルーを割り入れるのは間違ってる。ルーは割らずに入れるのが正解”という説がインターネットで見受けられた。

 

カレールーのメーカーは「それは違うょ。。ルーは割って入れたほうが早く溶けますよ」という

まあ、自然な答えがなされていた。

 

私もそれはそうでしょうよ。割らないほうが早ければカレールーが分離しないようにしますよね。と思ったが

カレールーが好きなので、その話題のインターネットまとめサイトを見ていたら

論点をずらして、カレールーはメーカーの指示(箱裏レシピ)通り作れという、

「アレンジ(隠し味)」「ルー混ぜ」を、ルーを割り入れないと同一視して批判するような言動を見受けてしまった。

 

わたしもカレールーを使ったカレーを頻繁に作っていて

某実況Jでカレースレを眺めて情報調べていることもあるんですが

そこでも聞く決まりきった理屈なんですよ。

 

メーカーはカレーの事ばっかり考えているからカレーの事はキミたち一般国民より理解(わか)っていますわ。

カレールーの配合は「最強」ですわ。

下手な「アレンジ」は不要ですわ。

カレーの「答え」は箱の裏のレシピ通りに作ることにありますわ。

と。

 

しかしなンですかねその理屈は…

 

バーモントカレーだけは箱の裏側でハチミツを入れるのを提案してますけど

 

ハチミツ入れる指示がなければ、

ゴールデンやこくまろにハチミツいれちゃいけないんですか?

 

そのラショナル(理論的根拠)はありますか?

 

同じカレールーなのに、バーモントカレーに入れるのはよくてゴールデンカレーに入れるのはアウツなのは

ルーを作ってるのはプロだからという権威の傘・・・・ではなく、自分の頭(この頭というのは脳というより、舌と結びついた脳ということだ)でラショナルを述べられますか?と。

 

 

コーヒーをカレーに入れるのはそんなに「いけない」ことですか?

 

私の身近な例でいくと、私は色々スパイスや辛味調味料入れて

ジャワカレー辛口の更に先の辛さを目指すことが度々あるんですが

それはいけませんか?

 

 

 

IKEAで展示してある「プロ」のインテリアデザイナーが考えたおしゃれ部屋に似てない部屋は無価値ですか?

お??

 

 

 

じゃあココイチでですよ、ココイチが本当に一番自信を持って出しているのは通常の辛さを増してないプレーンな辛さだとしましょう。

ココイチはノーマル辛と10辛いずれを「おすすめ」と思っているかという問いを考えると、まあノーマル辛の方でしょうね。

これは異論はないでしょう。

 

だけどぼくはノーマル辛じゃ全然足りないんですよ。

10辛で!

10辛じゃないと、それがいかにココイチの中の人がずーーっと考えてだしたオリジナルだとしても、

味破壊だとしても

10辛がいいンだ!!!!

 

ワカリマスカ?

 

 

どうしてこの説が語られるようになった?

 

カレールーをアレンジして、我が家のこだわりカレーがあるというのは

ありふれた話だったじゃないですか。

すくなくとも2010年以前は。

 

美味しんぼのカレー戦争の冒頭でもそういう話題がありましたよね。

 

なのになんでこんな「ルーをアレンジするとか笑」という風潮ができてしまったかというと

私はこれはある種の「ネット隠語」だと思っている。

 

平和なカレー作りの「王道」に対する”カウンター”だったんですよ。

「カレーは箱裏そのまんまに作る方が「王道」だわ。素人は余計なことをするべきじゃないだわ。だってカレーのプロが編み出した配合ですわよ」

という理屈は

中々鋭かったんですよ。

メインストリームの真逆に行くわけですから、画期的な考えだったんですよ。

 

だからみんな乗ったと。

 

最初に考えた人は偉大だが、センセーショナルなのにもっともらしいのでみんなが乗っかったわけですね。

これは、「開封の儀」というひねたオタクワードが伝播していったのと同じ構図だと思います。

「開封の儀」というワードを使っている人と同じく、「相乗り」していったわけですね。

 

「開封の儀を執り行う!」←これやめてほしい

 

話を元に戻しましょう。

 

カレーを箱裏レシピから逸脱するのは「いけない」ことか?

相乗りしてこの理屈を唱えているお方も、少し立ち止まれば多分気が付くでしょう。

 

「好み」の通りアレンジすればいい!

とね。

 

 

 

そもそも、カレールーは最善の配合なのか?

 

 

カレールー工場の工程・物流・技術的な要素を考えた上で最大限利益を出せるのが店舗に並んでいるカレールーの配合であって

別に最善の配合ではないと思います。

 

 

コーヒーをルーに入れない理由の一つを考えてみた。

きっと、カレールー製作をする食品会社が得意なのはスパイスの取引なんですよ。

コーヒーの取引は得意じゃないんですよ。

 

カレールーにコーヒーを導入したら、数十円の値上げになるけれど、売り上げは変わらないか減るかもしれない。

だから入れない。

コーヒーを入れたカレーが味として劣っているからではないのです。

 

そういうことじゃないですかね。

 

 

カレールーはベイシス(基本)

 

カレールーというのは万人に向けたベーシックな味わいを提供しているのでしょうよ。

 

コーヒーは苦手な人もいるから、コーヒーをカレールーには混ぜ込まない。

好きな人は入れてくれ。

 

コーヒーだけではなく、入れたければ味噌でもコチュジャンでもチョコレートでもコーヒー牛乳でも好きなもんいれりゃあいいじゃないですか。

 

ということですね。

 

 

スパイスには各社の流通ごとに得意分野がある。(その流通網は大航海時代のレベルまで遡りうる)

カレールーを混ぜることは、それぞれの会社のスパイスを補完することだ。

 

某所で見た書き込みの要約

 

カレーにおいて、スパイスっていうのは大体重層的になればなるほど「正解」ですからね

 

どんな自分だって 認めてあげるんだ

すれ違う誰だって キミの頑張りを見てるよ

 

カレーおいしいのうた/ぺこる・ココ

 

 

 

みんなも、自分のカレーを

ゲットだぜ!

 

 

 

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