【鶴見・川崎】横浜市営地下鉄グリーンラインの延伸計画、4ルートを考える【新川崎・日吉】

 

 

めうにんげんダイアリーへようこそ!

こんばんは!

 

 

 

はじめに

 

横浜市営地下鉄グリーンライン(中山~日吉)

 

グリーンライン(横浜市交通局WEBサイトより)

 

 

 

横浜市交通局が運行している

ブルーライン(あざみ野~湘南台)じゃない方の地下鉄路線だ

 

 

開業当初こそ利用が低迷していたが(ブルーラインと競合があった)

どんどん利用客が増えて

2022年度には4両編成だった車両は一部6両に増備された。

 

 

筆者も使う路線でなじみ深い

(開業初日にも乗りに行きました)

 

 

グリーンラインは中山~日吉間のみ短い地下鉄だ。

 

しかし!

 

中山側は更に

二俣川~東戸塚~上大岡~根岸~元町・中華街

と延伸する計画があり、

 

日吉側は

鶴見まで延伸する計画がある。

 

これがグリーンラインの延伸計画だ!(ちょっと雑ですまない💦)

 

 

中山~(中略)~元町・中華街

こちらはほとんど異論の余地のないルートだろう

(採算や必要性はともかく、自然だ)

 

 

鉄道空白地帯を解消しつつ

交通網を充実

さらに他路線との輻輳ふくそうもなし。

 

しかし日吉側は・・・?

 

近くに鉄道路線がいくつかあるパタ

 

どこを終点にするか悩ましいところがある

 

この記事では、中山側の延伸よりも利益率が高く、優先されて建設されるであろう

日吉から先の延伸計画のルートを検討してみました。

 

横浜市の財政、ブルーラインの延伸も控える中────────

どのようなルートが最も望ましいか?

 

 

おおよそ4つほどのルートが浮かんだのでこれらを考えてみたい。

(1:日吉~鶴見(公式ルート)

2:川崎ルート

3:新川崎ルート

4:新川崎・鶴見ルート)

 

これがグリーンライン日吉から考えられる延伸ルートだ!

 

 

結論から言うと、1→2→3→4の順番で有力だと思いました

(やっぱり鶴見に直接つなげるのが一番だっち)

 

1:鶴見ルート

 

計画されている公式ルート。(他のルートは横浜市の選択肢にものぼっていない)

日吉から横浜市を出ずに鶴見までを結ぶ。

 

メリット

 

・建設費

 

奇をてらわない素直なルートである。

建設費も高騰はしないだろう。

 

 

・鉄道空白地帯の解消

 

綱島駅(日吉駅の隣)から鶴見や川崎駅へは多数のバスが発着している。地下鉄を通すことで、バスを廃止し、鉄道空白地帯の解消につながる。

延伸した地域や、綱島駅周辺の慢性的な道路混雑も緩和されるだろう。

 

・大義がある

 

市境を超えない。だから横浜市の税金を使う大義があり、反対意見がおきづらい。

調整にかかるコストも小さい。

 

・輻輳(ふくそう)しない

 

輻輳というのは鉄道と行政の文脈で語られる言葉で、重なり合って無駄な感じが出るさまをこう表す。

 

2~4のルートは輻輳するんですよね(;´・ω・)

 

筆者は横浜市のキニナルを解消するサイト「はまれぽ」の

みなとみらい線の記事でこの表現を知りました

 

デメリット

 

特になし。

 

結論

 

最も多くの住民に利用してもらい、道路渋滞も減らし、横浜市の発展に貢献する、費用対効果が最高なのは鶴見ルートでしょう。

 

 

筆者はグリーンラインの日吉方の延伸計画では横浜市推奨の日吉~鶴見ルートが最も望ましいと感じました

 

以下、川崎市に入るルートも見てみます

 

 

2:川崎ルート

 

 

なお、川崎ルートは

便宜上矢向(実は南武線で唯一の横浜市)を通るルートを描きました

これは川崎市営地下鉄計画(※)の2期区間のルートをなんとなく流用したものです

 

※新百合ヶ丘~武蔵小杉~川崎を結ぶ構想だったが、計画廃止になった。

 

・・・・・・

 

 

でも鶴見に延ばすんだったら

隣駅、川崎市の中心、大都会川崎駅に伸ばした方が合理的なのでは?🤔

そう考えた方は少なくないはずだ。

 

メリット

 

・利便性

 

既存の中山~日吉の住民が

最も建設されて嬉しいルートは川崎ルートだろう。

 

人口1500000人という大都会・川崎市の中心・川崎駅に直結できる。

また川崎からも品川・東京方面や羽田空港に出られる。これらへのアクセスは鶴見よりも便利だ。

 

・鉄道空白地帯の解消

 

このルートは川崎市営地下鉄の第2期路線武蔵小杉~川崎間と重なる(!)

 

川崎市営地下鉄の大義ももちろん公共交通を住民に提供することだ。

その川崎市営地下鉄のルートと重なるので、鉄道空白地帯の解消という点でも大義はばっちり!

 

デメリット

 

・「横浜市営」とは

 

日吉と川崎はどう結んでも、川崎市内を堂々と通る路線になる。

これもう‟横浜市”営地下鉄グリーンラインじゃないよね・・・。

 

横浜・川崎市営地下鉄?にでも改めるんですかね。

しかし、市境を超える事業は調整に要する‟コスト”が高くなる。

 

 

・採算性

 

そもそも、川崎市営地下鉄計画は廃止に追い込まれている。

 

南武線と重なる2期区間の武蔵小杉~川崎より

収益性がマシと言われた武蔵小杉~新百合ヶ丘でも

採算が取れないので中止になったのだ。

 

川崎ルートの採算は険しい

 

南武線と輻輳するパタ

 

・川崎に直結してどうすんだ?

 

 

(横浜市交通局の中の人の心の声を代弁)

 

 

 

なんで横浜市民をライバルの川崎駅に運ばなきゃいけないんだ・・・

 

結論

 

この計画は形を変えた川崎市営地下鉄の再来みたいなものである。

 

鶴見延伸で鉄道空白地帯を埋めるメリットの方が大きいと思います

実現性は横浜市と川崎市が合併でもしない限り難しい

 

3:新川崎ルート

 

鶴見に延ばすんだったら

日吉の近所の横須賀線・新川崎/南武線・鹿嶋田に伸ばした方がリーズナブルなのでは?🤔

そう考えた方は少なくないはずだ。

 

 

メリット

 

・距離が短い

 

途中駅なくてもよさそうだし、建設費は一番安く済みそう。

 

 

・新川崎はエリート感があってかっこいい

 

名前がかっこいい。

雰囲気がかっこいい。

ごみごみとした本家川崎駅より、ビジネスなイメージがある。

 

 

住んでも便利そうですよね

横浜まで一駅、品川までも三駅、渋谷まで五駅で気持ちいい

 

 

・グリーンライン沿線の利便性の上昇

 

新川崎乗り換えで品川・東京方面に出られる。

 

 

ただ、東京方面を考えるんだったら川崎の方が便利でしょう

鶴見に通しても京浜東北線・京急線があるから悪くはない

 

 

東京駅の横須賀線ホームは不便な立地パタ。新川崎に繋げるアドバンテージは品川アクセスくらいパタ

また、鶴見駅に延伸した時に京急が京急鶴見に特急を停めてくれる可能性は十分に考えられるパタ

 

 

デメリット

 

・横浜市内の鉄道空白地帯が解消されない。

 

 

市民の税金で運行される横浜市営地下鉄にとって

あまりにも痛いデメリット。

 

 

グリーンラインは「横浜環状線」なわけですからね・・・

 

グリーンライン→日吉→武蔵小杉→横須賀線

 

↑この導線から、大金を投じて日吉→武蔵小杉をカットするのは

公共交通や税金の使い方として正しいか🤔

 

グリーンライン沿線民を品川(・東京)に出やすくするためだけに建設するのは

「社会的に望ましい」税金の使い方かどうか

 

これは横浜市民を川崎市の駅を経由して東京に流す路線パタ

横浜市も川崎市も大金を投じて建設する動機はないパタ(;´・ω・)

 

 

・川崎市内を通る

 

先ほども書きましたが、市境またぐと調整にかかるコストが爆上がりなんですよね

 

行政単位が違うだけで何かと手間がかかるのは

ブルーラインのあざみ野~新百合ヶ丘延伸に手間取ったことで証明済み────────🐳

 

・川崎市のメリットが薄い

 

新川崎に延ばしてもメリットを受けるのはほぼ横浜市民なので

川崎市は1円も出してくれなさそう

 

・そもそも新川崎は便利なのか?

 

 

(さっきもした話で恐縮ですが)

横須賀線で品川・東京方面、あとは南武線で川崎にも出やすくなりますけど

それらは別に鶴見延伸でもカバーできるんだよね

 

 

横須賀線の方が多少は早いけれど

鶴見延伸でも乗り換え回数は減らせるパタ

 

 

新川崎に寄るメリットは薄い

 

横須賀線の下り(横浜方面)はほとんどメリット無し。

 

上り(東京・新宿方面)に期待だけれど

日吉乗り換えの副都心線直通で湘南新宿ラインの需要は大体カバーできます。

 

・・・・・・

 

そもそも横須賀線は武蔵小杉でも乗り換えられます。

 

横須賀線の武蔵小杉駅の位置は離れてはいるけど

新川崎だって東京方面には逆方向だから

遠回りしているわけで…

 

日吉~武蔵小杉は東横線も目黒線も使えるので

結局所要時間はほぼ変わらないのでは?🤔

 

感想

 

新川崎に寄るのは、建設費のわりに効果が弱そうだ

 

4:新川崎・鶴見ルート

 

新川崎を経由してから鶴見に向かう。

いいとこどりになるか、船頭多くして船山に上るなのか。

 

メリット

 

↑で述べた

 

  • 「新川崎はかっこいい」
  • 「グリーンライン沿線の利便性の上昇」

 

を満たしつつ

鉄道空白地帯の解消という‟大義”も同時に満たすことができる。

 

デメリット

 

↑で述べた

 

  • 「川崎市内を通る」
  • 「川崎市のメリットが薄い」
  • 「そもそも新川崎は便利なのか? 」

 

に加え

 

・所要時間の増大

 

所要時間が増え、鶴見~綱島のバスを廃止できるかも妖しくなってくる💦

(現在、綱島~鶴見間はバスで25分で結ばれている)

 

新川崎を立てた分、日吉や鶴見が不便になるのも見逃せない・・・

 

遠回りだからねパタ

 

・線形、建設費

 

新川崎と鶴見両方を取ると無理をするルートになりますね

 

再掲

 

↑で描いたルートだと、新川崎周辺に既に南武線が通っているのでメリットが小さい。

 

新川崎でもっとルートを膨らませたり、スイッチバックをすればもう少し鉄道空白地帯を解消するルートを作れるかもしれないけど──────────

道路の下ではなく民有地の地下を通りまくるので

建設費は膨れ上がる。

 

横浜市の体力で建設可能なんですかね?

 

・・・・・・

 

区役所は1日中節電をするようになり、水道料金は今の2倍に。

中山から先の延伸は凍結、事業断念に😔

 

・・・・・・😔

 

(そこまでのメリットは新川崎にないでしょう。寄らないのが正解だと思います)

 

 

新川崎に寄るんだったら鶴見ルート&鶴見に中距離ホームを作る

方がまだよさそうに思います

 

結論

 

品川アクセスの代わりに色々なものを失っている印象。

 

新川崎から先に伸ばすのなら鶴見より川崎の方がよさそう。

 

結論

 

日吉~鶴見しかないですね。このルートでほとんど議論の余地がないと思いました

 

プロが検討した結果の鶴見ルートはやっぱり正しかった!ってことですね。

 

 

ただ、その鶴見ルートも

 

日本は少子高齢化に伴い今後横浜市でさえも人口が減少する日が来るであろうこと。

 

莫大な建設費がかかる地下鉄。

 

現状は急を要するほど必要な路線とは言えず、建設までに永い時間がかかりそうな印象です。

 

 

とはいえわざわざ全列車に種別「普通」を表示する(※)あたり

横浜市もグリーンライン延伸を決して「妄想」ではなく「夢」くらいには考えていると思います。

 

※グリーンラインには「快速」がない。将来延伸した時快速を作るかもしれないからその時のためとのこと。

この表示はブルーラインで快速が始まる以前からあった。

 

 

・・・・・・

 

(余談)そもそも

 

そもそも地下鉄は日吉じゃなくて綱島に接続するべきだったのでは?

 

綱島の方が日吉以上に素直なルートだと思うんです。道路の下を綺麗に通れるし。

最短でレールを作るだけで

鉄道空白地帯を効率良く埋められる。

 

 

鶴見延伸の一番の大義は横浜市内の鉄道空白地帯の解消にあると思うのだが

それならなぜ綱島に延ばさなかった・・・

 

・・・・・・

 

今日の授業は終わり!

また来てね!

 

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