公務員試験を受けようと思っている拙僧(二浪一留大学生)が、公務員試験ついて考える。
「公務員に年齢は関係ない!」「年増は公務員試験受けろ!!」という風潮は本当なのですか。
公務員の採用における大きな特徴といえば、なんといっても「公務員試験」でしょう。
私はこのシステム(公務員試験)を享受する就活生のメリットや、
年増就活生の関係性についていろいろ考えました。解説していきます。
(結論から言えば、実際は必ずしも多浪人多留年に魅力的!というわけではないです。が、公務員試験は魅力的な就活制度です)
さて、公務員採用過程に筆記試験があることは就活生にどのようなメリットをもたらすか?
公務員試験について(はじめに)
公務員に就職するには多様な科目を課す筆記試験の「公務員試験」を潜り抜けなければなれない場合が多いです。
例えば「国家公務員 一般職」において
国家一般職[大卒] | 公務員試験ガイド | 実務教育出版 より
こんなにも必要なんですよ!
基礎能力試験でこんなにたくさん、それに加えて専門試験を8科目も!ああああああ!!
地方公務員でもこれは同様です。
例えば「神戸市役所」の第1次試験 なんですけど。
基礎的能力:国家一般の「基礎能力試験」とほぼ同じ
専門:「法律・経済・経営・国際関係」の中から1つ選択。狭く・やや深く なイメージ
って感じです。第3次試験では「論文」もあります。
いずれにせよ、民間企業と違って筆記のウェイトがかなり重いのが公務員の特徴 でしょうよ。
公務員試験に要する日数は、1年とも半年とも言われています。
個人の習熟度や学部、科目の得意不得意、また目指す公務員によってもピンキリでしょうが、この半年〜1年という期間はまあ大体そうだろうなと思いました(自分には1年も残っていませんが)
つまりほとんど、大学合格したのに再び受験勉強を開始するのと同じです、
さて、以下この公務員試験という制度の存在が、就活生にもたらすメリット(とされるものを含む)について検討・解説します。
教養を深められる
個人的には公務員試験のメリットとしてこれが非常に大きい。さっそく年増と関係ないメリットになってしまいご容赦ください。
私はブログを運営する上だけでなく日常生活でも、幾度となく経営学というフレーム、経済学的思考を援用する場合は多々ある。
このように自分の視野を広げ自分の人生を豊かにする勉強・読書が私は大好きなのだが、これをするだけで採用上評価してくれる(公務員試験)ですと。
このような科挙的発想を僕は結構評価したい。ちなみに実際国家公務員総合職の源流は高等文官試験なのですが、これは明治時代中国の科挙に範をとったそうなので当然かもしれない。つまり、公務員試験は科挙の流れを汲んだ現代版科挙なのですよ。
一応言うと、どんな場面でも「教養」が必要かというとそうですし、そもそも「勉強」をやっていれば偉いとは全く思っていないので。教養とは主観的で自分の人格の陶冶のためのもので、それをアピールポイントにするのはなんかズレてるなあという思いがある。教養・勉強は自分の為にするものと思っています。必要ないと思えばやらなければいいだけだろうよ。
自分はネットでよく見かける「一生懸命真面目に勉強してきた人よりも遊び人のウェーイ(笑)が優遇される文系の就職活動はおかしい!!!!」「筆記のある公務員は神、民間はク◯」的な卑屈外罰的理論が正しいとは毛頭思わない。むしろこの理屈は突っ込みどころがいくつもある。「勉強を通じて自分はどんな人間になれたか?」「そしてどんな便益を貴社にもたらすことができるか?」これらを説明すればいいだけでしょう?
「勉強してました成績いいです採用してください!!」こんなのは全然ダメだろうよ。漠然とした勉強ロボよりは明るいがっちり体育会系やリア充のほうが、どちらも中身はブラックボックスだとしたら後者のほうが全然魅力的にうつっちゃうし、事実私が採用だとしたら、勉強だけしてきた人間はあまり採用したくないと思う。それに、そんな風に他者を見下す人間はいらないでしょう。体育会系やリア充をくさす論理に突っ込みどころはかなりある。
面接倍率の低さ
筆記で足切りを行う為、面接倍率は概ね3〜5倍くらいです。
民間は普通に面接倍率が10倍は超えるというので、これは普通にメリットでしょうね。ただ、これも年増就活生に限ったことではないですが。
コミュ障でも受かる(という幻想?)
公務員は筆記が物言うため「コミュ障でも受かる」という風潮があります。
これは確率的には正しいですし、実際面接のときだけ「リア獣グループのマジメくん」に擬態し切れれば十分「コミュ障でも受かる」言えるのではないでしょうか。
公務員は年齢を気にしない(という幻想)
ようやく年増就活生のメリットにたどり着きました。
確かに公務員は年齢をあまり気にしないという風潮があるらしく、そは大筋でまあそうなのかな、とも思うのですが。
果たしてそうでしょうか。
多浪って基本ユニーク(unique)です。(そもそも「“多浪”の就活」についてはまた別の記事で書きます)
公務員は本当に業務内容も雰囲気もかっちりしています。
仮に年齢を気にしなくても、ピクミンの如く個性的な年増浪人留年就活生は公務員の雰囲気に合わないのではないかなあ、と。
ちゃんと自分の中に理由があればいいんですけど。
つまり、これが真実でもあまりメリットではないそんな気がします。
余談ですが実は私は面接に対して恐れはありません。コミュ力云々ではなく、ハートを伝えられればいいんですよ(迫真)
民間企業面接で浪人留年聞かれた上で「ほう!面白い」的反応をされるのが楽しみでさえあります。ただ、公務員の面接でそういう反応をされる未来が予想できない。
私が受けるとしたら
私は勉強が好きです。それに受験勉強を苦にしませんでした。またやりたいとすら思っています。
これは、私が全然身を入れて勉強しなかったことが大きいのですが…。
よって、公務員試験の筆記勉強自体は楽しみですらあります。
夏休みの目標にも書きましたが、受けないこととなろうとも、公務員試験の範囲を部分的に含んだ勉強は行うつもりでいます。
【2018年】大学ぼっちだけど夏休みの目標を立てるさて。
「国家公務員一般(通称・コッパン、コッペパン)(旧:国二)」
は、記念受験になっても受けてみたいと思っています。
前述した通り、科目の多さが特徴なのですが、自分の教養を深める学習の上でいいペースメーカーになると思う為です。
また、自分のこれまでの学習と重なる部分も多く、新規で学ぶ分野は案外狭そうな印象があります。
専門試験では、既に「英語(一般)・英語(応用)」は国家一般レベル(にあると信じたい)、「ミクロ経済学・経営学・国際関係」は部分的に既習。「マクロ経済学」も現在学習中で一応予定では国家一般レベルに淘汰するつもりです。
8科目なので、あとは「憲法」「政治学」みたいな感じで、なんと達してしまうではありませんか。
「行政学・社会学・心理学・教育学」なんかにも興味があり、興味深い分野でもあるだろうよ。国家一般職はそういう意味でなかなか近い目標に見えてきて、受験を考えています。もちろん受けたい職種もいくつか頭の中にあるのですが、それはまた。
選択科目についてはまた新しく記事に書いて検討しようと思っています。
そしてせっかく公務員試験の勉強をするのだから
「地方公務員(上級)」
も必然的に併願することになるでしょうよ。
コッパンの基礎科目専門科目ともに、地方と大きく被っている為です。
なお、「国家公務員総合職(通称:国総、国葬)(旧:国一)」は受けないでつもりです。
「そもそも受からへんやろ(怒)」とお思いの方もいるかもしれないが。夢について話すとき成否の確率を論ずるのはナンセンスだ。
ではなぜ受けないかというと。
「仕事内容(雑用と激務に精神と身体と時間を切り売りした報酬が地位と収入。だがそれがどうしたよ。負け惜しみではなく国家一般職の方が現場で働けていろいろ身につくのでは?と僕個人はそう思います)」
「入ってからも試験の点数が物言いそう」
「試験、暗記重視してそう」
「学閥」
みたいな感じか。
ちょっと書き出すと長くなるが私もいろいろ考えて「国家総合」は「ナイ」かなと思いました。ただ勘違いしないで欲しいのは、現実のキャリア官僚さんや国総受験生を悪し様に言うつもりは毛頭ないということです。それに、難しい勉強に通る頭脳もその努力も、そして入省後の活躍も立派ですごいと思います。ぜひお国のためその能力を存分に発揮なさってほしいと思います。ただ、彼らと僕とでは価値観も考え方も違います。それだけはご承知おきくだされば幸いです。
感想
公務員は確かに部分的には「年増に優位」と言える。
ただ、それは他の受験生にも優位に働く要素が多いと思うし。本質的に年増就活生の個性に馴染まないのではないかという気がします。
あと本文では特段触れませんでしたがいわゆる「コミュ障」を自認する人にはおすすめできるかもしれない。民間より地味目の雰囲気であるのは間違いない為です。
そこでこの「二浪一留の私め」が実際に公務員試験を受けてきてみたこと思ったこと、全てこのブログに残し後世の就活生の参考になりたいです。
「国家一般職」「地方公務員」は受験の可能性が高いため。