※かきかけ
もくじ
どうして独ソ戦が始まったのか
※将校の半分程度を粛正したとされる
※実際ソ連軍はフィンランド相手に大苦戦していた
そんな状態で先制できるはずもない
それどころかソ連はドイツとことを構えないよう、かなり気を使っていた(※)
※挑発になるからソ連とドイツの国境で目立った防備をすることも禁止するとか
スターリンはドイツと戦争は起こらない、起こってほしくない(※)、そう思っていたのがよくわかるパタ
※ドイツ軍の攻撃が間近になると諜報員から多数の情報が寄せられたがスターリンは全てを拒否した
いくらソ連軍の準備が整わなくても、ドイツが侵攻の準備をしているなら備えるしかないパタ
それでは、どうして独ソ戦が始まったの?
※↓ヒトラーの側近との会話を収録した「ヒトラーのテーブルトーク」についての記事も書いたので参考にして欲しい
【書評】「ヒトラーのテーブルトーク」(著:アドルフ・ヒトラー)
※昔はドイツ国防軍は純粋に戦闘をしただけで犯罪には加担していないという‟神話”があったが、冷戦終了後国防軍の犯罪をテーマにした「国防軍展」がドイツ各地で展示され、それ以降国防軍が無罪だと考えるドイツ人は少なくなっていった
独ソ戦は地獄?
地獄だろうな
まず、ドイツ軍の捕虜になると半分は生きて帰って来れない
※1割くらいしか返ってこられなかったとか
シベリア抑留では日本人は60万人抑留されて6万人ほどが亡くなったとされている
シベリア抑留を相対化するわけじゃないが、日本人の扱いは実はまだマシだった
※アインザッツグルッペン(特別行動部隊)がロシアを巡回して虐殺をしていた
何故戦争末期のドイツで革命が起きなかった?
枢軸国の多くの国で劣勢になった途端革命が起きて政権が倒されていた。
1つの理由に暮らし向きの良さがあげられる
戦争末期の1944年でもドイツ人は1日3000カロリーくらい取っていたと
ソ連は物量で勝ったという誤解
しかし、これは誤解だ
これは戦後の西ドイツで流された説で、アメリカやイギリスとしても冷戦でソ連と対立していたことからこの説は都合がよかったので受け入れられた
この説は20世紀にはかなり間違いが指摘されている
日本で未だにソ連は物量のイメージがあるが、今後はこの「独ソ戦 絶滅戦争の惨禍」が独ソ戦の入り口として読まれるようになれば誤解も解かれていくだろう
「物量」だって立派な「国力(パワー)」だ
ドイツ軍に勝ち目はあったのか
ソ連の政治委員(軍を指揮する共産党員)は捕虜にしてもすぐ処刑するコミッサール指令、捕虜の待遇の悪さが合わさりソ連軍は降伏せず必死に戦った。
また、民族間戦争の性格を出すべきでもなかった。共産主義との闘いでありウクライナ人やベラルーシ人やバルト三国人やロシア人の敵ではないというアピールもすればよかった。
しかし、そもそもそれなら独ソ戦はおこらなかっただろう。
感想
独ソ戦は「巨悪を制するのはそれより大きな巨悪」戦争だと印象を持った。
ドイツ人は各地で残虐な行為を働いたが、ソ連の報復も過酷だった。
ベルリンの戦いではドイツ人の女性が‟戦利品”として扱われた。
中世以来東プロイセンの中心都市であるケーニヒスベルクはドイツの手から離れ、ロシア領のカリーニングラードになった。当地にドイツの長い歴史を感じさせるものはほとんどないという。
また、ドイツ人は東欧各地から追放され、東ドイツは共産主義国としてソ連の衛星国にさせられ、また東ドイツの工作機械など多数がソ連に持ち去られていった…
しかし、ドイツが勝ってたらロシア人はドイツ人の奴隷としてしか生存できなかったし、国を残してもらえただけありがたいのかもしれない。
未だに理不尽な国境(※)は残ったままで、勝ったロシアの国体も現在に至るまで日本やドイツのように大きく変わることは無かった。
※ロシア(ソ連)はバルト三国を併合した後、地味にラトビアとエストニアとの国境をいじってロシアの領域が広くなるように調整している。ラトビア・エストニアは諦めるしかない
国際社会は必ずしも正義が勝つわけじゃない。悪と悪が闘ってどちらかが残ることはある。
感想(スターリンという男)
スターリンは巨大な悪人だ。
彼が‟免罪される”点があるのは、戦争に勝ったという一点だけだ。
しかしこれが大きいのだ。どんなに悪くても、媚びず、開き直り、力と勝利によって外野の文句と自分の猜疑心をねじ伏せる。
彼は今でもロシアにカレリア地峡、カリーニングラード、樺太や千島列島、北方領土などをもたらした。
私はスターリンには共感を伴わないまま‟ある種の憧れ”がある。
強くなりたい。
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汝なくして我等が人生に価値などない。
「イランの愛国歌」より