前田仁(だるま)先生の「俺の人生」

 

インターネットを通じて壮絶な形で人生を終えただるまさん

彼の遺書である「俺の人生」を読んで思ったこと

 

参考 俺の人生だるま

 

 

「俺の人生」はだるまさんの人生丸ごと綴った非常に面白いテキストサイトで30分くらいで一気に読めます

親ガチャ外れ民には共感を、当たり民には世界の拡張を。

ぜひ読んでみてください

 

 

「俺の人生」

 

だるまさん、前田仁(まえだ ひとし)さん

1988年~2016年 男性

高校を1年で中退して以後中卒ニートとして活動。28歳の時に自殺配信をして今この世にはいない

 

彼が遺した「俺の人生」について

毒親虐待サバイバーで前田さんと同年齢のわらわが感じたことを感じたまま書く

 

 

申し訳ないですがどうしてもうちの家庭と重ねてみてしまうので、卑近な話を多々含めてしまうがご了承いただきたい

 

 

前田仁さん

 

久々に「俺の人生」読んだ率直な感想

 

 

 

クソ環境を嘆きたくなるが、前田さん。その分析能力と文章能力は現実を打破するために使ってくれ

 

 

・・・・・・

 

 

前田さんぼくは好きですよ。

何からなにまで包み隠さずあっけらかんと話してくれるとこ。「素直」な人なんだろね

幼稚園の頃から電〇を使ってまともな性的興奮が出来なかった話や自分の人生にかかわった人の実名まで公開できるのは前田さんくらいだ。 なんかそれ褒めてる?って感じだけど、前田さんの公開の仕方はいやらしさがなくて僕は好きです🥹

同じ無職のネットの有名人でも悪を集めて出来たsyamuさんとはわけが違う。もちろん、オレとも違う

前田さんは真剣だ、オレは不真面目で図太いしポリアンナ(楽観主義)だから生き恥さらしながら平然と生きれるんだよな😗

 

 

静江さんの液晶テレビのコードをハサミで切ったり、
静江さんの服にソースやマヨネーズを掛けたり、静江さんの寝具にインスタントラーメンを掛けたり、
静江さんの持っているDVDの裏面にハサミで傷を付けたり、
健さんの遺骨を庭に撒いたり、ホットミルクを入れたマグカップを投げて風呂場のガラスを割ったりしました。

 

これ隠さず書ける人間がどれだけいるかパタ?

 

筆者は母親から受けた嫌なことばっかつまびらかにしてるからね…

 

・2chの影響受けすぎ

 

前田さんはさあ、好きなゲームやアニメがネットでけなされているのを見るだけで好きじゃなくなったとか、

秋葉原に行って別に好きでもないハルヒのDVDを大人買いしたり

挙句の果てには四季煽りや水道水って単語だけでダメージを受けてたらしい(知らんけど)

平屋コンプレックスもそうだが他人とか2chの影響受けすぎなんですよね。

 

 

「神経が研ぎ澄まされている時に64のマリオやPSのFF7をやりたかった。今でも後悔してる。」

これなんかもゲームが人生の全てみたいな極端な理屈だ。この理屈は自分で考えたものではなく、2chで誰かが言ってる理屈に乗っかったのだろうという感じがする

2ちゃんねるにいるゲーマー の極端な発想だと思うんですよ。

だるまさん、PS4のゲームいっぱい買ってるのにクリアしたの何本かしかなかったじゃん。他にやることないからゲームで人生を進めてる程度なのに、2chのゲーマーの意見に支配され余計に精神を病んで、これは良くないね。

 

 

前田さんの影響されやすさ────────────繊細さ

これが前田さんを相当苦しめてる一番の原因じゃないですかね。繊細すぎるんだわ彼は、ただこの性格は生まれ持ったものと環境によって強固に形成されている感じがある

 

真面目な青年が東大受験に人生を投じ悲劇的な結末を迎えるブログ「憧れと雑念と」を主宰していた水沢さんも、2chの大学受験板で学歴至上主義を自分のものにしてしまったのがまずかったが

水沢さんはともかく前田さんの場合は病気の域に達してるよねと思う

 

 

 

貧困コンプレックス

 

めちゃめちゃわかる。ぼくも自分のうち嫌で嫌で仕方なかった

 

小学校中学高校(大学は人間関係狭すぎて知らん)、塾、少年野球、全部うち以下の家庭をほぼ見たことないですもん(経済的にも親が虐待してくる的にも)

小学生のころから一軒家に引っ越ししてもらいたくて仕方なかった、なんでうちだけという理不尽感は今もハッキリ僕の心の中できらめいています

 

アニメ的な二階の自室が憧れだった

 

アニメキャラってデフォルトで「中流」なところあるよねパタ

 

 

何で高校をやめたの?

 

メンタルが限界になったというのはわかるが、前田さん曰く農業高校は自分でも優等生の環境だったという

そこでなんとかやりがいを見いだせなかっただろうか。高校を卒業したsyamuさんは「幸せ」を感じて生きているというのに

 

かなりあっけなく高校は中退したって書かれてるんですよね

地味ながら高校卒業できるかどうかがターニングポイントだったのだろう

ただでさえ子供の視野は狭いし、なにより

視野や示唆を与えてくれる人がいない環境では人生への気づきを暗くしてしまう

 

 

前田さんは中学からサボり癖が発動した

筆者は幸い高3からだった(50日くらい欠席した)のでかろうじて高校卒業には間に合ったのだ

 

 

 

 

その他

 

・小学校までで全体の2/3が書かれている一方、20代はかなり簡略化されている

(シンパシーを感じてしまう)

 

・DVをしておいて「パソコンが欲しいです」←はぁ…

 

・静江さんが出ている間にパソコンを買って欲しい書き置きの文通をする仁さん

仁さん「その丁寧な文書に女を感じた。」←ここ素直に気持ち悪いと思いました。まあ、こんなことまで全世界に発信しちゃう真剣さが好きですが

 

 

静江さん

 

優しくて、現状に不満を持たない人。(地位財(他者と比較した時の幸せ)を感じない)(上昇志向が無いとも言える)

壊されたガラスをその日のうちにガムテープで補強し、数日後には新しいのに取り換えてもらうほどには「しっかり」してる。

(息子の抱える)問題解決能力が無い。

 

 

こういう人は「いい人」に映るが、それはあくまで他人にとってで身内にとって「いい人」とは限らないンだよな

 

 

静江さんの性格は部分的に仁さんにも受け継がれているパタね

 

仁さんも現状に不満タラタラだけどそれを元さんが家に来るまで外への「攻撃性」に転嫁しない程度には優しかったパタ

 

 

元さんが家に来てからは静江さんの物や家を攻撃してるが、それはあくまで家庭にされた復讐の一環とみるべきだ

無敵になって他人を殺戮したりしなかった

 

 

無能な親

 

 

静江さんの息子たちは、

 

  • 長女は家を出て長年音信不通
  • 息子3人は全員中卒ニート
  • 2人は自殺

 

 

・・・・・・

 

 

 

仁さんの「要するには、静江さんは母親として無能なんですよ。

なのに何で静江さんが被害者なのか…。」

は、それはそうだよね。

 

仁さんは親から何も教えられなかったし、何の解決策も受けなかった。通信制高校へ誘導するとか精神科通わせるとか──────いや、もっと前の段階

仁さんの万引きをオリンピックに謝りに行くときにも、言葉や態度で人生を変えれたかもしれないのに…

(私の母親もそうで、我は退職間近の休職者だし弟も既に退職して今ニートかウーバー配達員のどっちかだ

母から教えてもらった人生訓は「(痴漢するくらいなら)頼むから強盗してくれ」「結婚なんてしなくていいよw」だけ)

 

 

仁さん…ハードモードだった…人生の難易度はバラバラで、神様が勝手に決める

(ハードモードからでも行動次第で幸せになれるのも人生だが、他人がとやかく言うことじゃない)

 

 

静江さんはワイの母親に重なるところも多い、無神経に「仁がこうなったのはお前のせいって元に言われちゃったw」って言えるところとかもそう

私の母も元父の気持ち悪いエピソードを「笑い話」として取り扱ってくる無神経さがある

元父が車の中にヌンチャクを常に入れていた。それは車が水没したときに内側から割るためだったそうなんだけど、「そんな状況にならないでしょww」って母は不快な笑い方をする。いや津波とかの時になる可能性はあるしそれ自体は別にいいだろ、と思うのですが、この逸話は父にまつわることなので僕にとってはただただキモイだけなのだ。それを「面白い親戚のおじさん」みたいに🤮まああの男に対する認識が根本的に違うんだろなって

まあワイの母親は懐柔するようなずる賢さやいやらしさをオレにぶつけてくる点が静江さんと大きく違うが(多分静江さんはそういうことはしないでしょ)

 

 

どうして仁さんは静江さんをこんなに憎むようになったの?

 

という疑問を呈している方がいたが、答えは簡単で仁さんは自身の境遇・環境・生い立ちを心から憎んでいる。そして、その大元・元凶として、静江さんを見ているのだ。

 

前田さんが恨む静江さんは実は庇護者、世界でたった1人の味方だが、それに気がつかない!

 

これが悲劇じゃなくてなんだ

 

静江さんを責めよう

 

…これはね、このホームページの最初の方に書いたことなんですけども、
結局今自立している人間て、親に恵まれただけなんですよね。
それで俺は親に恵まれなかったんだよ。

だからそのことに感謝してくださいよ。
それで、俺みたいな才能にも環境にも恵まれなかった人間に説教するのはやめて、
俺を自立させることが出来なかった静江さんを責めてくださいよ。
お願いしますよ。

 

わかった。わらわは仁さんを少しも責めないよ

静江さんを責めるよ

 

・・・・・・

 

 

 

静江さんもかわいそう

 

まあただ、すごく薄幸で報われない人生ですよね静江さんも😢

 

静江さんはあまりにも無干渉すぎるし、家庭のズレに気がつかない。

でも、人として愚かだったり、悪い人じゃないんですよね。ずっと夜勤で働いて文句も言わず息子たちを養ってきたわけで。下手したら筋斗雲乗れるかもしれな

 

「俺の人生」に出てくるクラスメートたちのまっとうな家庭にいるような旦那さんがいたら多分こんなことにはならなかったはず

離婚することも無かったでしょう

まあこの家庭では悪いのは静江さんでも元さんでもない…貧困が悪かった

運も悪かった

 

 

親ガチャ

 

仁さんが20歳の時に元さんが訪問し、その時仁さんは精神を乱され砂壁を肘うちで破壊してしまう

それを機にようやく静江さんは仁さんと話し合おうとしたり、更生を促そうとするが

それは仁さんを救おうという目線────────────ようは、「対話」が足りてなかった。仁さんの不満はサイトを見れば明らかで、もっと根深い、親ガチャの失敗に起因するものなのだ

 

静江さんには息子は親ガチャ外したという認識がまるで無い(うちの母親もry)

前田さんが死んでも、どうすればよかったか結局答えにはなかなかたどり着かないだろう。私の母もそうだ、「何が不満なのかわからないけど」って責めるように言われたことあるし

まあ静江さんはうちの母親と違って死んだ息子に逆ギレしたりしないだろうけどね

 

 

その他

 

小学生が電マ使ってたら止めるべきでしょーが😠

肝心なところを見ようとしないのうちの母親そっくりだ

 

・仁さんが静江さんのと仁さんのテレビを両方壊したとき、仁さんのテレビも買い替えるのは草

 

 

元さん

 

父親

ニートではない、子供に手を出さない、10年経って結婚式を行う、思い出作りに東京タワーに連れてってあげる、あたり真剣な男だった

仁さんにもその真剣さは受け継がれている

 

健さんは精神科に行っていたが仁さんは行っていない。もしかしたら、元さんが通院をうながしていたのかもしれない

精神科に行けば仁さんにも救いは十分ありえたと思う…まあ仁さんはそもそも救いを求めてない、もしくは死こそ救いって考えのルフィとは180度真逆のタイプの人間だからおとなしく精神科行ったかわからんけど

 

仁さんと対話をしておけば

 

なんで平屋に住んでいることを疑問に思わないのか?彼も静江さんと同じで現状に不満を持たない人だからだろうね。

 

これは個人が生きる分には理想的だが

屋住まいを嫌う(他者との比較で幸せを見出す)仁さんとの軋轢は解消する必要があった。

 

仁さんも仁さんで不満を言うべきだった(まあ仁さんが不満を言えなくなっちゃったのは20歳まで健さんとか勇さんとかの陰で息をひそめる生活を送ってきたからなんだが)

けど、元さんにも前田さんと話合いをしなかった責任はある。

両親の働く時間が異なっているし、家庭の話し合いなんてほぼなかっただろう

典型的な機能不全家族だよね

 

 

なんで貧困なの?

 

共働きのこの家がこんなに貧しいのかといえば、子供が4人もいたからだろうよ

なお彼らは沖縄出身、沖縄は出生率の高さで知られる

 

 

瞳さん

 

長女、家庭から脱出済み。仁さんとは小学生以来18年間会っていない(おそらく実家に帰ってない)

実の姉妹との今生の別れが小学生なのが地味に闇が深い

目立たないが悲劇的なきょうだいたちの中で救われた存在がいる?のは読む人に強い印象を与える

 

健さん

 

長男、精神を病んだ末に自殺をしてしまう

その理由は全然書かれていないが家庭環境や病みやすい血筋ゆえ致し方なし

仁さんは成人してからも健さんと遊んだ時のことを懐かしんでいた。

 

勇さん

 

次男、彼も中卒ニートだったが友人のツテで警備員のバイトを始めてかろうじて家を脱出できる

 

仁さんとどこで差がついた

 

鬱傾向にならなそうなアッパー系のコミュ力、そして人間関係が外にあったことでしょうよ

 

 

教訓

 

・劣等コンプレックス

人は劣等感をバネにより高みに登ることができる。

 

 

前田さんの論理は筋は通っているが、アドラー心理学が必要だった。 劣等コンプレックスを劣等感にリフレーミングすればよかった

極論を拭いつつ、なるべく前向きになれる直感に従い人生を生きる。より高みを目指していきましょう

 

劣等感はいいことなんだ。人はコンプレックスをバネにより高みを… と、銀魂に出てくる銀さんも言っている。彼は劣等感を劣等コンプレックスと捉えてしまった

「言い訳」に利用してしまった

 

僕も去年のある時期本当に心がやんでいて、30歳になるまで好きに生きて自殺する。とか言ってた。

でも、今は違う。母は度々私との同居を望んでいる発言をしているが、遅くとも来年度までに一人暮らしを始める。もう実家には絶対帰らない。

僕は前田さんとは違う。「爽やかな復讐」をする。

 

(母は度々私や弟が働きだして世帯収入を増やし、よりよい住居をえることを望んでいる。でも自分の人生は自分で切り開くべきだし、これまでの人生の責任は自分で持つべき)

(昔よく「これ以上私の人生の邪魔をしないで」って僕にだけ言ってたっけ。弟や父には言わない)

 

 

その他

 

・この世ってヤツはしょせん不平等でね

傷つき腐敗した体で生まれても、その体を自分で救うしかない

 

自分の人生のいかなる結果も他人の責任にできないんだ。大人の人生は全て自分の責任だ

「俺の人生」はそういうこの世の不条理をつまびらかにしているから、このサイト定期的に見ちゃうんだろな

 

・この記事、最初に作ったの4年も前で2023年12月に改めて『俺の人生』を読んで書き直しでできたものだ

当時の僕の中での流行りだったアドラー心理学とかの話が出てきているがお許しください🥲

 

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そっと胸に手を当て 心の声を聴いて

悪い人は誰でもない 「悪の波長」のせいだわ

 

ワンダーモモーイ/桃井はるこ

 

ということですね

 

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