数年ぶりに銀と金(福本伸行先生の隠れた名作)読み直しました。
その中の神威編について感想を書いていきます。といっても銀と金神威編の話と自分の身の上話(虐待話)が3:7くらいなので苦手な方はブラウザバックお願いします🥲
あと普通にネタバレいっぱいあるので、読んでない方もブラウザバック!
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差別されたんだ…………
勝広と邦男は正しい
・銀と金神威編は
エリート一族神威家の“劣等生”である4男(勝広)と5男(邦男)が
長年父親(神威秀峰)や兄たちから受け続けた陰湿な差別や虐待に対して復讐を果たそうとした話。
オレは基本的(後述)に──────────────────
勝広と邦男の側にたつものだ
それは、オレも家にされてきたことを許さないからだ。
あの陰湿さ、両親、長男なのにオレだけサンドバックにされる絶望と無力
そして、過去を許さないと親に言っても
「そんな昔のこと🤬」になる。
自分の非は認めない、謝らない、時間の経過で都合の悪い過去は無かったことにしたい、無かったことになるべきだ、「そんな昔のこと」を無かったことにしないとかムカつくサンドバックのくせに
だから許せない。オレを人間ではなくサンドバック扱いしている大本は今も変わらないのだ
いくら過去にいい恰好(だと思っている)をしたことがあったり、いいこと(だと思っている)を言ったことがあろうが、家賃や学費が支払われようが、今は益の方が大きかろうが
全ては“保身”のためであることをオレは喝破
オレは親のサンドバックだった、過去はもちろん今でも変わらない
それは隠しきれない。ワカっているからオレは許さないのだ
息子をサンドバックにした罪 情状酌量の余地無し
オレは勝広と邦男と同じなのだ。復讐したくなるよね。当然だ
神威編の復讐劇を
オレは本当に勝広の言う通りだと思って読み進めた────────────
神威家は私の家に比べたらまだマシだった
・神威家は“弱者はクズ”という価値観に基づいて、エリート3兄弟に劣った4男・5男に凄まじい差別を与えた
差別自体はあり得ないけど
この“教育”方針にはロジック、ポリシー、哲学は感じる。
実際神威家はそうして勝ってきて、一周800メートルの敷地と大量のお手伝いさんを構えることができたのだろう。
エリート3兄弟は勝者になり、いい思いもできている。
松井組を大量に処刑して神威家皆殺しまであとわずかに迫った勝広の素質に気が付いていないんだけどね
いや、虐待が素質を開花させたのかも(゜-゜)
だから、秀峰の方が
自分が気持ちよくなるためだけに素面で暴力やいびりを繰り返してきた人間どもと比べれば少しだけマシだと思った。
父親は塾や学校のテストのたびに成績表を取り上げ確認し、ほぼ毎回暴力を伴った「説教」を何時間も行った
オレはそのたびに涙を流しながらそれを受けていた。どうしてオレの人生だけこんな経験をしないとならないのだろう(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
筆者も勉強すればいいのにって感じだけど、オレのそういう現実(リアル)認識は非常に薄く毎回悲惨な成績を取得していた
あと中学受験で燃え尽きてた
オレの現実(リアル)意識は薄く、20代になるまでやられていたことが「虐待」だと認識できなかった。その時まで母にずっとヘラヘラしていた。
だから母は私に父の親戚のおじさんでもいてほしく無いようなエピソードを次から次へとオレに吹き込んだ。
差別されたんだ
それでどういうわけか、弟よりはいい中学、高校に入学できたのにオレだけが父親から暴力をふるわれ続け
母からは人生の全責任を押し付けられ父親の一族と同一視されたうえで目の敵にされ
早稲田に行った〇〇くんと違って弟は早稲田に行こうとしないから世界一性格が優れているといった演説を何度も浴びせられてきた。
差別されたんだ(訳:ぼく なんか 悪いことしたんだっけ(※))
※
参考 ◆ポーキーのポーキー◆Mothers
神威秀峰と違って上に立てない人間たちが
その鬱憤を人間サンドバックで晴らしていた
ただの孤独な悪(※)…「市民」になりきることもできていない。
※銀と金では「「悪」であること すなわち能力の証明」というセリフがあるが
そういう蜜を吸える器量を備えた「悪」のことではない
復讐は何も生まないという考えはナンセンス
・森田は復讐は何も生まねえぞ、こんなクズのために未来を棒に振るなと言った発言をしている。
生むだろ。復讐は。
森田ァ👼
やっぱり生まないかもしれない。
でも生む生まないじゃなくて、復讐はそれだけの“値打ち”があるのは確かだと思う。
未来に目を向けるべきは正しいけど、された過去にもそれだけの価値がある。
自己犠牲してでも敵を助けたり、時々理屈にあわないことをするのが人間なのよと言いますが、復讐もそれの仲間です。
理屈に合わなくても人間としての尊厳のためにするのが復讐であり、赤穂浪士や世直し大明神らがやってのけた「義挙」なんだ。
…………
…………
差別されたんだ………
勝広や邦男の行動は割に合ってないが全く狂ってない。
クズ親の虐待にはそれだけの値打ちがある。
オレと復讐
・とはいえオレは、復讐は考えてない
復讐に価値は認めても、森田の後半の意見には賛成
リアリストだからね。
もしデスノートがあって、虫を殺すみたいにノーリスクで凌遅刑(※)で処刑できるチャンスがあったとしても
オレは迷うだろう。
※肉体を少しずつ切り取っていく処刑。3000回以上切りつけ、数日の苦痛の末に命が消える
これはヒューマニストではなくリアリストだから。ゴミクズのためにオレの人生をこれ以上破壊したくないのだ。
問1:復讐によって人生において破壊されるものを答えよ(この際“リスク”は0とする)
オレは凌遅刑にされる覚悟はないが、幼少期に父から受け続けた長年の苦痛でペイしているからそこはOK。因果応報の問題はない。
問題は十字架の方。ゴミ虫でも人間の姿のゴミ虫を殺したら元の人生には復帰できなさそうなのが嫌。
だから銀次みたいに誰かが察して動いてゴミ虫を凌遅刑にしてほしい。
(結局オレは作中で何度も槍玉にあげられた存在────────────「市民」であり、「いい人間でいたいのだ」🥺)
そういえば昔、母が祖母に
オレの評価が下がり、相対的に弟の評価が上がるような
事実と異なる内容を祖母に伝えてたことがあって
オレがそれに抗議したら「あんたはお祖母ちゃんに良く思われたいんだな(笑)」と言われたことあったな🙃
・・・・・・
※父親に度々言われた言葉だから文句も出まい🥲
自分がされてもいいってことだ そうだろ?
※2ただ、一瞬スッキリする系の復讐は実行しないだろう。
森田になりたい
・読んでいると自分にがっかりするシーンがいくつか出てくる
オレは読んでいて、100パーセント勝広と邦男にシンパシーを感じているかというと
そうではなく、少し…いや
それなりに神威家のエリート陰湿スマート勝者たちの方に立ってしまっているところがある。
オレのある友達は、絶対に落ちこぼれの勝広と邦男にシンパシーを持たないだろう
いやその友達だけじゃなく、オレの友達のほとんどがそうだと思っている
神威家の側で銀と金を読むのだと思う。
でもオレは「そっち側」の人間じゃない
違う漫画で恐縮ですが、グラップラー刃牙に「坊ちゃん空手に見せてやるぜ 雑種のしたたかさってやつをな」というセリフが出てくる
オレは雑種(背景は無い)のくせに坊ちゃんのほうにもシンパシーを持ってしまっている
「弱い者たちが夕暮れ」じゃないか
まずこれが悲しい。
・最後に秀峰をボコボコにする森田にも、黙って帰って金を貰えばいいのにと考えてしまう。
それがオレが人生で大切にしている「熱さ」だ・・・
カイジで安藤によくわかんない蹴りをしている場面
もっとボコボコにしてどうぞと思ったことがあるんだけど
神威家編のラストシーンでそういう怒りを持てないのは結局
銀さんのいう「根っこのところが卑しい人間」なんだな、と思ってしまう😥
まあ秀峰はオレの父親とは真逆
有能でスマート、魅力的な人間だとは思うから多少は…ね
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・オレが人生で大切にしている「熱さ」を解説する記事
【人生】オレが人生で大切にしている「熱さ」を解説
勝広と邦男もそう
オレはめうカス
背景はない
オレ
・・・・・・
今日の授業は終わり!
また来てね!