冷房目的で図書館通いしてた時に読んだ一冊
司馬遷先生の『史記』を超圧縮した『史記 まんがで読破』のメモ
参考 史記 まんがで読破Amazon
中国史の知識がそれなりにあったり、歴史好きの方にはオススメ
知識無いと正直わけわかんないかも
以下、史記メモ
もくじ
天道是か非か?
史記のテーマ
天道はあるのか?
本の中では、伯夷・叔斉や顏淵が反証のように語られる
そもそも司馬遷自体が…
でも
天道が非だとしても、天道を歩むような善人は魅力的だよね
司馬遷がものすごく魅力的なのも
彼の人柄ゆえだよね
湯王
夏を滅ぼし殷を作った人
文王
聖人として名高い人
彼は殷を滅ぼしはしなかった
武王
文王の子で牧野で殷の紂王を滅ぼす
妲己
傾国の美女(殷)
褒姒
傾国の美女(西周)
幽王は褒姒を笑わそうと首都の鎬京で嘘狼煙を上げまくってたら
本当に異民族が攻めてきた時の狼煙に誰も反応しなくなって滅びた(中国版オオカミ少年)
周公旦
周の初期に活躍
伯夷・叔斉
二君に使えなかった人。殷周交代のち、周の食べ物を食べることを良しとせず山に籠ってワラビを食べて最後は餓死した
高潔な人物だったが最後は悲しく、司馬遷はそれゆえに「天道是か非か」と問いかけるのだ
管鮑の交わり 管仲と鮑叔
この2人に支えられて斉の桓公は最初に覇者になった
(管仲は最初桓公の兄にしたがって桓公を殺そうとしたこともあったが許した
兄は殺した)
斉
太公望以来の国(途中で田氏に代わる)
晋の文公
次に覇権とった。彼は桓公と並んで春秋五覇の筆頭である
62歳まで放浪
楚
その次に覇権をとった国
中原諸国から蛮族扱いされていた
楚の荘王
3年間放蕩生活を続けた(「鳴かず飛ばず」の日々)が3年経ったら本気出して楚が覇権を握る
鳴かず飛ばずの由来になった人物。側近に「3年間鳴きもしない飛びもしない鳥の名前はなんだ?」と聞かれた故事による
現在ではぱっとしないものの例えとして使われるが、本来は「力を持っているがそれを発揮していない」の意味
“鼎(かなえ)の軽重を問う”の語源も彼
周のレガリアの九鼎(きゅうてい)の重さを周の使者に聞くことで、暗に周の王位も奪っちまうぞと揺さぶりをかけた
現代では上位の者の実力だとか資格だとかに疑いを投げかける意味でつかわれる
絶纓(ぜつえい)の会という荘王のものすごい器の広さを感じさせるエピソードがある
呉
孫武の兵法で楚に勝つ
伍子胥
楚に恨みを持つ人物
闔閭と夫差に仕える
楚に勝ち楚の平王の墓を暴いて死者に鞭打つ(文字通り) が越に敗北、が後にさらに復讐して勾践を捕える(勾践は油断していた夫差が放してしまう)
最後は夫差に疑われ処刑される
夫差
呉の王
臥薪の日々を経て越(勾践)に復讐するが伍子胥を処刑するなどした挙句越(勾践)に再び復讐される
それから呉は盛り返すことは無くほどなくして滅亡した
越
罪人を突撃させて敵の前で自殺させてびっくりさせる戦法で呉に勝利
勾践
越の王
呉に敗れるが金と美女に目が眩んだ夫差に許される。嘗胆の日々を経て夫差に復讐
趙・魏・韓
晋が分裂してできた国
孫臏
魏の将軍龐涓(ほうけん)に騙されて足を切られる
のちに斉に脱出、龐涓と魏に復讐する
燕の昭王
先ず隗より始めよで楽毅将軍らを手に入れ斉を滅亡寸前まで追い込む
楽毅
燕で活躍した将軍
昭王亡き後恵王と仲が悪くそこを離間計でつけこまれて解任される
火牛の計
楽毅がいなくなった燕軍をボコボコにした計
公孫鞅(商鞅)
秦を強国に
白起
秦の将軍
趙を破り40万の捕虜を大虐殺
これ以来趙は奮わなくなる
子楚
始皇帝の父
始皇帝の母親
もと呂不韋の愛人、そこから子楚の皇后になり始皇帝を産む
子楚亡き後呂不韋との関係が復活し、呂不韋が代わりに紹介した嫪毐に夢中になり子供を宿す
呂不韋
大商人。「これ奇貨なり 居くべし」で子楚の皇帝即位に尽力した
最後は嫪毐を後宮に送り込んだ罪で始皇帝と対立し、流刑にされ自殺する
呂氏春秋を編纂した人
嫪毐
とにかくちんこがでかい。車裂きの刑で殺される
扶蘇
始皇帝の有能な長男だが北方に追放される
遺書には彼を呼び戻して皇帝にしようというのがあったが、趙高に握りつぶされる
趙高
秦の戦犯
項羽
匹夫の勇と婦人の仁を持つ男(DQNだが情にもろく、そのくせ恩賞はけちくさい)
劉邦
地方公務員から人望と運と部下に恵まれ皇帝に
戚夫人
呂雉(呂后)に人豚にされる
呂后
劉邦の奥さんで中国三大悪女の一人
恵帝
漢の二代皇帝。人豚を目撃してやる気をなくし酒に溺れ早世した